人生辞めたい日記@ぽっくん

鬱病、依存症、発達障害など持ち、社会に生きづらさを感じながらも一生懸命に生きている筆者ぽっくんのブログ。経験談を元に日々思ったことを気ままに書いて行きます。

気胸体験記【Part1 基礎知識、初めての発病】#56

こんばんは、ぽっくんです!

皆さん、気胸という病気をご存知でしょうか?

割とメジャーだと思うので、一度は聞いた事があるかも知れません。

学生の時とか、クラスに一人はいたかも知れませんね。

 

僕はこの気胸という病気に約5年間苦しみました。

15歳中学3年生~20歳社会人の間。

10回以上の入院、4回の手術を経験。

海外滞在中に再発し手術した事もあります。

現在は医療が発達して再発が少なくなりましたが、それでも苦しんでいる方は多いと思います。

それを体験談としてまとめ、多くの方に知っていただきたいのと

気胸患者の方の手助けとなれば幸いです!

 

(※僕の経験談を元に書いて行きます。個人の意見を交えてますので参考程度に見ていただければと思います。医者ではありませんので、詳しい病状等を知りたい方は別サイトを見て下さい。)

 

〜目次〜

 

 

 

 

気胸とはどんな病気?

簡単に説明すると、

何らかの原因で肺に穴が空き、空気が外に漏れ

肺が萎み圧迫し、呼吸困難になる病気です。

詳しい原因は未だ解明はされていませんが、

高身長、痩せ型の人に多い傾向があります。

また、ストレス、タバコなどで発病したり、事故などの外傷によって発病することもあります。

 

 

死亡の件数は殆どなく、適切な処置を行えば大丈夫な例が殆どです。

発病の時は大体は片側の肺のみですが、稀に両肺気胸になることもあり

その場合はほぼ呼吸出来無いので危険です。

 

 

・症状は?

最初は胸や肩に不快感が起こります。肩こりみたいな感じです。

そして段々痛みが出て来て、呼吸困難になります。吸うときに痛くなる。

また、横になると肺に「ポコポコ」と音がなります。

これは肺から空気が漏れる音みたいな感覚なのですが、実際は漏れた空気が移動している音だそうです。

この音が聞こえると気胸になっている証拠ですね。

レントゲンで発病しているか分かります。

 

 

・治療方法は?

治療方法は、軽度であれば自然治癒で1~3週間程安静にしていれば治ります。

しかし重度の場合、胸に管を入れ、溜まった空気を抜く治療を行います。

その場合は、完治まで2週間~1ヶ月かかります。

また、何度も再発するようであれば、手術を検討します。

現代は肺の穴が空きやすい場所(ブラ)を切除し、縫い合わせる胸腔鏡手術が多いです。

空気の漏れをなくすシートを肺に貼る手術もあります(数年後には吸収されなくなる)

再発率は約50%で、手術した場合は約10%と聞きました。

(再発10回以上、手術4回した僕は確率どうなってんのよ…泣)

 

 

・初めての発病

15歳の中学3年生の時でした。

丁度部活を引退し、受験勉強に励む9月の時。

授業で数学の過去問模擬テストを行っていた。

そんな僕は数学は得意で、「学年トップを狙うぞ!」と意気込んでいました。

順調に問題を解いていく。

 

 

チャイムがなり、テスト終了。

「よっしゃ、今回は出来がいいぞ!」

やり遂げた感があった。

そして授業終了の号令。

 

 

「起立!ん?

なんか、右肺が痛い…!?」

 

 

僕は一瞬ふらっとなり、床に転んでしまった。

 

 

周りは???みたいになっていたが

「おいぽっくん!頑張りすぎて気が抜けたか?笑」

みたいにからかわれる。

痛みは一瞬で、気のせいかと思い、そのままにして授業終了。

 

 

そして放課後の掃除の時間になった時。

また痛みが襲ってきた。さっきよりも強く。

「息できない…肺が痛い!!!!』

呼吸困難になっていた。

肺が握りつぶされそうな痛み。

保健室で休んでいたが、顔が青ざめて意識朦朧となり、まずいと判断して

すぐ救急車で運ばれた。

 

 

診察が始まり、治療室へ。

何が起こっているんだ…?怖い。

「今から麻酔打ちますよ!ちくっとしますね~」

え??と思った時、胸に麻酔の注射。

痛い痛い!!

そのあと、胸を切開し、管のようなものを入れ込まれる。

ここで痛みもあり、具合が悪すぎて完全に気を失ってしまった。

 

 

気がつくと病室に横になっていた。

ここで初めて気胸という病気について知る。

右肺にはドレーンという機械が繋がっており、漏れた空気を吸い出す装置だ。

この空気を吸われるのが痛すぎる。

痛くてこの日は身動きが取れない状態でした。

 

 

初めての気胸発病の日は今でも忘れない。

そして、これからあと5年間もこの病気に苦しめられるなんて思ってもなかった。

 

 

次回に続きます!