気胸体験記【part5 両肺気胸】#63
気胸体験記 第5話になります!
初めて読む方はこちらから読めます!
よろしくお願い致します。
さて、一度目の手術が終わり、無事退院した僕。
季節は11月くらい。
前回から約1ヶ月経っており、未だ再発は無かった為安心して生活していた。
来年の1.2月には高校受験だ!
ラストスパートをかけていく。
授業が終わり、帰宅しいつも通り勉強していた僕。
疲れたなあー、もう23時か。
そろそろ寝よう!
そうして僕は眠りについた。
~睡眠中~
「ん…!?肺辺りからポコポコと音がなる。」
痛くは無いけど…なんだろ?
~その30分後~
「肺が痛いっ!呼吸出来ない!!!」
確か夜中の3時辺りだった気がする。
親を起こして、緊急で病院に行って診てもらう。
また検査の結果、前回同様気胸になっていたので
肺に管を入れる施術を行うのだが…。
「両方の肺に管を入れますよ!頑張ってください」
えっ!?両方!???
なんと、両肺気胸になっていた。
きちんと処置すれば大丈夫だが、放置するとどちらの肺も機能しなくなり、酸素濃度が低下して危なくなる可能性があるのだ。
ちなみに先程の、横になると胸にポコポコと音がなる現象は、肺から漏れた空気が移動している音であるため、気胸の症状と言っても間違いないだろう。
処置が終わり、病室へ。
左右の肺にドレーンが付いている状態。
身動きも出来ず体制すら変えられない、仰向けのまま。
当然呼吸が難しい。
痛みに耐えて呼吸するしかない。
これが気胸人生でかなりきつかった思い出の1つ。
とりあえず、夜中なので
眠剤をもらって眠りにつく。
翌朝、起きようとしたら
右肺から激痛が走る。
痛すぎて叫ぶ。
どうやら、管の入れ方が悪くて、神経に直接当たっていたようで。
また麻酔を打って、入れ直す作業。
胸の中に管が入っていく感覚。
ぐっ、ぐっ、ぐっ、と、無理矢理はめ込むかのような。麻酔はしているけど、この反動でかなり痛んだ思い出があるなあ。
治療が終わり、既に身体は疲弊していた。
どの体制でも痛みがあり、身動きが取れない状態。
気胸の時の、くしゃみをした時の胸の痛さが尋常じゃなく辛かった。
我慢してくしゃみ止めても痛いし、そのまましたら激痛だし再発しちゃわないか不安になる。
ちなみに気胸は身長が高く痩せ型の人に多いとされているらしいが
当時僕は180cmの45kgしか無かった。
水泳とか海とか嫌い、身体を見られたく無かったなあ。
この体型がコンプレックスだった。
食べても太れない体質。
そして、片側が良くなり、片方の肺の管を取る事に。
取れた時すごく楽になった!身軽に。
普通に歩く事が出来る。
それだけで普段の生活がどんなに恵まれているんだろうとより感じることが出来たかな。
順調に治り、もう片方の管も取れ、身軽になった。
そしてその1週間後、退院。
「これで最後にしてくれ…!」
と強く願った。
医者も、もう戻ってくるなよ!笑 と
もっとたくさん食べろ!と言葉を言われました。
その通りですね。笑
しかし。
これだけではまだ序の口といったところだったのだ。
両肺気胸だけでもギリギリ助かったのに。
ここから気胸の本番が始まる。
人生の大事な行事の前にして、やつが襲ってきた。一体どうなる!?
次回【高校受験前の悲劇】
続きます!