気胸体験記【part3 気胸再発、初手術へ】#58
気胸体験記の第3話です!
初めから見ていない方はこちらから読めます。
よろしくお願い致します^ ^
前回のあらすじ。
授業中に気胸になり入院し、約2週間ほどで退院出来た僕。
辛いのを乗り越えた…
さて、落ち着いたら勉強再開しよう!
僕は地元から1時間ほど離れた町の高校を目指していた。一応進学校で、それなりの学力が必要。
授業遅れた分を必死に取り返しに行く。
2週間後の学校は緊張した、が
クラスの皆が心配してくれて皆駆け寄って来てくれた。
ほんと嬉しかったなあ。
入院中も応援、心配のメールたくさん貰ったり。
お見舞いに来てくれた友達もいて。
(体調悪く、何も話せずでしたが)
よーし!頑張るぞ!
しかし、退院した3日後、悲劇は起こった。
「えっ…肺が痛い…!!!」
まさか…?
まだ退院して間もないってのに。
けど一度経験しているから、何となく痛み方には慣れていた。
自分でタクシーを呼んで病院へ。
診察を終えると…また気胸になっていたのだ。
喜びも束の間。
また肺に管を入れる処置を行い、入院することに。
なんでこんな目に合わなきゃいけないのか…。
今回も右側気胸。
ここで気胸について詳しく。
肺には「ブラ」という穴の飽きやすい場所が存在します。
ブラは人間の約7割は元々いくつか持っているものなのですが、一般的には問題ありません。
ただ、痩せ型で身長が高い人、ストレスを多く抱えている人、衝撃の強い行動をした時、そのブラから空気が漏れることがあります。
なので一応誰にでも発病の可能性はありますね。
(多くの人は症状軽く自然治癒してくれます。)
完治してすぐの再発だったので
医者に手術を勧められた。
内容は、簡単にはブラを切除して縫い合わせる手術。
これに空気が漏れないようにする吸収性シートを被せるという施術もある。
確かにこの忙しい時期、こんな短いスパンで再発されても困る。
ここは思い切って手術をすることに決めた。
手術前日は、断食。
全身麻酔をするので、胃腸を空にしないと手術の際されても困るからです。
これも地味に辛い。手術後の次の朝まで食べられない。
そして、手術当日。
下準備で、鼻から喉まで管を入れられる。
手術中の呼吸を楽にするものだそう。
それが地味に痛いし気持ち悪い。嗚咽が止まらない。
そのまま処置室へ。
初めての全身麻酔で緊張。
死ぬ可能性も0ではないから怖すぎたのを覚えている。
背中と腕に麻酔の管を刺される。
酸素マスクを被せられ、
「楽にして数を数えてね~1、2、3……」
ここから記憶は無くなっていた。
眼が覚め気がつくと、病室にいた。
手術、終わったんだ…。生きてて良かったと安心。
しかし身動きが取れない。
しかもだんだん麻酔が切れて、痛みが増してくる。
「うわー!なんだこの痛み!呼吸出来ない!!」
詳しく聞いたのだが、肺の手術をする時
ちゃんと処置を施せるように
肺の周りの肉を全て剥がしてから行うそう。
この痛みが沁みてくる。
身動きは当然取れないし、トイレは尿管でその場でするようになっていた。
それを見てすごく恥ずかしくて嫌だったので
「尿管取ってくれ!取って!外せ!」
と感情的に言い、外してもらったのを覚えている。
そのかわりトイレする時は、痛くても頑張って立ち上がってするようにしなければならないんだけどね。
若干後悔したのも覚えてます。
ちなみに術後の2~3時間は飲み物さえ飲ませてもらえない。
けど口が乾燥して気持ち悪すぎるので
湿ったガーゼを噛ませてもらってました。
飲み物OKになって、たくさん飲もう!と思ったら
胃が空っぽのせいか、急に吐き気がして
全部吐いてしまった。
何もしても気持ち悪い。
痛くて寝る事も出来なくて。
この時間が死ぬほど辛かったなあ。
今回はここまでとします。
次回に続きます!